【4月9日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、ウエスタンカンファレンスのホームコートアドバンテージを確保したことで、1995-96シーズンにシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)が樹立したシーズン最多勝利記録を目指すべきかどうかを決めかねている。

 7日にサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)を破り、今季の通算戦績を70勝9敗としたウォリアーズが、ブルズの持つ1シーズン最多勝利記録を更新するためには、残り3戦で全勝しなければならない。

 ウォリアーズにはメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)との2試合、10日に組まれているスパーズとの再戦が残っている。

 しかし、カーHCには現在、プレーオフに向けて最後の3試合は主力を温存するのか、それとも戦力を総動員してリーグの歴史を塗り替えるのか、2つの選択肢がある。カーHCは「チームで相談する」として、残りわずかとなったレギュラーシーズンの方針について意見をまとめるため、選手と話し合う予定があることを明らかにした。

 カーHCは「できる限り先延ばしにしていたが、それは第1シードを確保するまでのことだ」とコメント。「第1シードが確定した今、できるならば休ませたい選手がいる。しかし、彼らに故障や疲れがなく、記録を目指したいのであれば考慮すると約束していたので、話し合わなければならない」

 スパーズ戦で21得点8リバウンドを記録し、チームの勝利に貢献したハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)は、不滅の記録を目指すために喜んでプレーすると語っている。「俺は23歳だ。残りの3試合でプレーすることに何の問題もない」

 27得点を記録した大黒柱のステフェン・カリー(Stephen Curry)は、王者ウォリアーズとして、記録を追求するよりも試合に集中しなければならないと慎重な姿勢をみせている。

 ボストン・セルティックス(Boston Celtics)とミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)に先日の思わぬ敗戦を乗り越え、スパーズ戦での勝利に満足しているカリーは、「(スパーズとの試合で)チーム一丸となっていることを示したい」と語った。

「残り3試合でそれを証明し、ポストシーズンに備えていく。その過程で3勝できれば言うことはない」

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