【4月8日 AFP】英国で39歳の女性を殴って致命傷を負わせた際に「セルフィー(自撮り写真)」を撮影し、さらに警察に電話をかけて家まで車で送ってほしいと頼んだ10代の少女2人が7日、15年間仮釈放なしの終身刑の判決を受けた。

 少女2人は英イングランド(England)北東部ハートルプール(Hartlepool)のアンジェラ・ライトソン(Angela Wrightson)さん(当時39)の自宅で、家にあったシャベル、コーヒーテーブル、テレビなどで5時間にわたってライトソンさんを殴ってその場を立ち去った。

 ライトソンさんは血痕が飛び散った居間で、100以上の傷を受けて死亡しているのが見つかった。

 病理学の証拠によると「どんなに少なく見ても」70か所の切り傷と54か所の鈍器で殴られた傷があり、身を守ろうとして両手、両手首、両腕に負った傷があったことが分かった。

 裁判では、問題のある生育環境で育ち事件当時13歳と14歳だった2人がライトソンさん宅を頻繁に訪れ、ライトソンさんから酒やたばこを買ってもらっていたことが明らかになった。

 事件当日、現場の家に入った2人はライトソンさんを拘束して暴行を始めた。少女の1人がソーシャルメディアサイトのスナップチャット(Snapchat)に、被害者の前でほほ笑む2人の写真を投稿した。

 また、1人がフェイスブック(Facebook)を通して話していた友人は「続けて。頭を打ち壊せ。ぶん殴れ」と言う声を聞いている。