拉致された従業員は300人、ISの犯行 シリア国営通信報道
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【4月8日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)東郊にあるセメント工場がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に襲撃され、従業員が行方不明になった問題で、国営シリア・アラブ通信(SANA)は7日、ISが従業員300人を拉致したと報じた。
ISはダマスカスから東に約50キロのドゥマイル(Dmeir)にあるセメント工場を襲撃。その後、家族らが従業員と連絡が取れなくなったと訴えていた。
SANAによると、従業員が拉致されたのはバディア(Al-Badia)社の工場。同社から工業省に従業員と連絡が取れないとの通報があったという。
住民や工場関係者はこれより前、従業員少なくとも250人と4日から連絡が取れなくなったと語っていた。
ISは過去数週間に、中部パルミラ(Palmyra)などシリアでの拠点を相次いで政権側部隊に奪還された。その後、首都近郊のドゥマイルを攻撃した。英国に本部を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、空港や発電所周辺を中心に政権側部隊と激しい戦闘になったが、一帯は掌握できていないという。(c)AFP/Maher Al Mounes