リビアのIS戦闘員、1年で6000人に倍増 米軍司令官
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【4月8日 AFP】米アフリカ軍のデービッド・ロドリゲス(David Rodriguez)司令官は7日、リビアにおけるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員数がわずか1年で6000人に倍増したと語った。ただ、戦闘員の数は増えているものの、シリアやイラクの状況と異なり、ISがリビア国内に定着し支配地域を拡大する可能性は低いとみられるという。
米政府情報筋によると、リビアにおけるIS戦闘員の数は4000~6000人で、ここ1年から1年半で戦闘員数は倍増したという。
リビアでは2011年にムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁体制が崩壊して以来、権力の空白が生じ、これに乗じてISが台頭。欧州の「玄関口」であるリビアに、ISが新たな拠点を築く恐れが出ている。
ISは昨年6月にカダフィ大佐の出身地、沿岸都市シルト(Sirte)を掌握して以来、リビアで進撃をつづけ制圧地域を拡大している。
ロドリゲス司令官は、イラクやシリアと違ってISにはリビアに関する知識が豊富な同国出身の戦闘員がいないと指摘。よってISがリビアの広域を支配下に置く可能性について、現時点では懸念していないと述べた。(c)AFP