食肉処理場のふん・臓物からクリーンガスを、中米コスタリカ
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【4月14日 AFP】悪臭を放つ大量のふんや血液、臓物が巨大なおけに流し込まれ、それを微生物が食べる──吐き気をもよおす光景かもしれないが、専門家らによると、中米コスタリカの食肉処理場で計画されているこのプロジェクトは環境を助け、近隣住民たちを悪臭から解放するという。
エルアレオ(El Arreo)食肉処理場では、暑さが廃棄物の悪臭をいっそう際立たせる。だが、新システムのもたらす環境的利益はずっと心地よいはずだと、処理場の所有者たちは期待を寄せている。
メタンガス生産を目標としたこのシステムは、コスタリカにおけるクリーンエネルギーの最新のアイデア。規範となるべく、同施設では電力のすべてを再生可能エネルギーで賄うという。「バイオ消化機」と呼ばれる金属製の大型容器に廃棄物を注ぎ込むことで廃棄物をガスに変え、施設に電力を供給するシステムだ。欧州ではすでに同様の設備が導入されているが、中米では初めての試みとなる。
首都サンホセ(San Jose)近郊のエルアレオ食肉処理場にこのシステムを設置するにあたっては、ライバル企業のデルバジェ(Del Valle)とエルアレオが手を組んだ。両社はコスタリカ電力公社(ICE)の支援の下、300万ドル(約3億2500万円)近くを共同出資した。両社は来月にもバイオ消化機の稼働を開始したい考えだ。(c)AFP/Marco SIBAJA