40年ぶり接触のスマトラサイ死ぬ インドネシア・カリマンタン島
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【4月6日 AFP】インドネシアのカリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)で偶然発見され、環境保護活動における大きな成果と評価されていた絶滅危惧種のスマトラサイが死んだ。当局者が5日、明らかにした。
この雌のスマトラサイは先月、東カリマンタン(East Kalimantan)州にある鉱山とプランテーションに近い場所で落とし穴に転落しているのが見つかった。環境保護活動家がカリマンタン島のスマトラサイに接触したのは実に四十数年ぶりだった。
だがインドネシア環境省によれば、ナジャク(Najaq)と名付けられたこのスマトラサイはここ数日、健康状態が悪く、結局足の感染症が原因で死んだという。死因を特定するため死体解剖を行う予定。
環境保護活動家はうれしいニュースが一転、悲劇に変わってしまったことに失望している。世界自然保護基金(WWF)のインドネシア代表は「サイの保護は非常に難しい場合があり、専門家の協力が必要になるという有益な教訓になった」と述べた。
カリマンタン島のスマトラサイは、かつて絶滅したと考えられてたが、2013年に再びその姿が撮影され、生息が確認された。(c)AFP