【4月4日 AFP】(写真追加)欧州連合(EU)とトルコ間の合意に基づき、EUがトルコから受け入れるシリア難民第1陣16人が4日、トルコ・イスタンブール(Istanbul)から独北部ハノーバー(Hanover)に到着した。

 ドイツ連邦移民・難民局の高官がAFPに語ったところによると、難民認定申請を希望するシリア人、3家族16人が空路ハノーバーに到着し、約140キロ離れた難民収容施設へ向かった。また第2陣のシリア人も同日正午ごろ、到着する予定。高官は報道陣に対し、到着した人々のプライバシーの尊重を求めた。AFP特派員によれば、3家族の中には子ども5人の姿が見受けられた。

 EUとトルコは3月、欧州への移民流入を抑制するため、最もよく使われるルートであるトルコ経由でギリシャへ密航した移民全員をトルコに送り返す方針で合意した。3月20日以降にギリシャの島々へ密航した移民が対象。この合意の下、ギリシャからトルコへ移民1人を送還するごとに、EU側がトルコにいるシリア難民1人を合法的に受け入れ定住させる。難民の受け入れについては、1人ずつ個別に検討される。ここ最近の難民の流入はギリシャに最も集中していた。(c)AFP