【4月4日 AFP】欧州連合(EU)との合意に基づきトルコに送還される移民や難民を乗せたフェリーが4日朝、ギリシャを出港した。これに先立ち、移民ら数百人を乗せているとみられるバスの車列がギリシャのレスボス(Lesbos)島とヒオス(Chios)島の港に到着したのを現地のAFP記者が確認した。

 レスボス港にはトルコの観光船2隻が、ヒオス港には別の1隻が待機。移民らを乗せた後、欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)の職員に警護されてトルコへ向かう。トルコのエフカン・アラ(Efkan Ala)内相は、初日の4日に500人を受け入れる用意ができていると述べている。

 EUとトルコは3月、欧州への移民らの流入を抑制するため、最もよく使われるルートであるトルコ経由で同月20日以降にギリシャに到着した「不法移民」全員を、トルコに送り返す方針で合意した。シリア難民については、ギリシャからトルコに1人送還されるごとに、EU側がトルコから1人を受け入れる交換方式をとり、上限は7万2000人となっている。(c)AFP