【4月3日 AFP】女子テニスの奈良くるみ(Kurumi Nara)は、大会出場を控えて飛行機で米サウスカロライナ(South Carolina)州のチャールストン(Charleston)に向かった。しかし、到着したのはそこから北に約400マイル(約640キロ)離れたウェストバージニア(West Virginia)州のチャールストンだった。

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 小柄な奈良がこの間違いを犯したのに気付いたのは、コーチが飛行中の機内で声を上げたときだった。

 奈良は自身のブログに「まさかの珍事件!コーチのナツキさんが急に『え!!俺ら違う場所行ってるかも!?』なんて言い出しました」、「同じスペルの空港が2つもあるなんて!」とつづった。

 世界ランク78位の奈良は、フロリダ(Florida)州オスプリー(Osprey)で行われたチャレンジャー大会を終え、アトランタ(Atlanta)経由でチャールストンを目指していた。

 それでも奈良は最終的には、この間違いを笑い飛ばす余裕をみせた。

 先月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)ではヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)から金星を挙げた奈良は「もう1回チケットを購入して、これからまたアトランタ経由でチャールストンに向かいます」、「本当に笑えないけど笑ってしまう話でした。悪いことが続いたら次はいいことあるな」と続けた。

「体調を整えて次の試合まで調整頑張ります」

 こういった失態を犯したのは、奈良が初めてではない。

 ボヤナ・ヨバノフスキ(Bojana Jovanovski、セルビア)は2011年、カリフォルニア(California)州のカールスバッド(Carlsbad)に向かったはずが、ニューメキシコ(New Mexico)州のカールズバッド(Carlsbad)に到着し、さらに大きく目的を間違えたことがある。

 取り乱し、赤面したヨバノフスキはその後、1回戦の試合開始1時間半前に正しい会場に到着したが、あえなくロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)に敗れた。(c)AFP