「性奴隷」のシリア人ら75人を保護 レバノン
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【4月1日 AFP】レバノンの治安当局が、存在が判明している中では同国で最大規模の性的目的の人身売買組織を解体し、シリア人女性ら75人を保護した。治安当局筋が1日、発表した。
レバノンの国内治安部隊(ISF)が発表した声明によると、保護した女性らは性的暴行や暴力を受けており、そのうち数人の女性には体の一部を「切断」されたとみられる痕跡があったという。
レバノンの治安当局筋はAFPの取材に対し、「シリアでの紛争が始まって以降、われわれが突き止めた中では最大規模の性的目的の人身売買組織だ」と語った。
国内治安部隊は声明で、ベイルート(Beirut)北部、山岳レバノン(Mount Lebanon)県の警察当局が「レバノンで最も危険な人身売買組織をつくり上げた集団の身元を特定し、逮捕した」、「(警察当局は)女性75人を救出した。女性の大半はシリア国籍で、暴力を振るわれ、精神的・肉体的に拷問され、性的行為を強要され、みだらな写真を撮影され流布されていた」と述べている。
さらに声明によると、警察当局は女性たちが監禁されていた施設を警備していた男10人と女8人を逮捕した。だが容疑者2人がいまだ逃走中だという。(c)AFP