【4月2日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2016)は1日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-3、7-5で第24シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に勝利し、決勝に進出した。錦織は3日の決勝で、前回王者のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。

 第1シードのジョコビッチは、今大会でアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏以来となる通算6度目の優勝、そして3年連続となるインディアンウェルズ(Indian Wells)大会とマイアミ(Miami)大会の両制覇を目指しており、錦織との通算対戦成績は6勝2敗で現在は5連勝中だ。

「マイアミで初めて決勝に進出できてとてもうれしい」と喜びを語った錦織は、「厳しい試合になることは間違いない。ジョコビッチは好調を維持している。彼とは全豪(Australian Open Tennis Tournament 2016)で対戦したけれど、あの試合のときよりも食らいつけるようにしたい」と意気込んだ。

 錦織は序盤でブレークに成功し、試合の主導権を握ると、最後はキリオスのダブルフォールトで相手のサービスゲームを破り、29分で第1セットを制した。キリオスは「自分のサーブにがっかりさせられたよ。焦りから打ち急いでしまった。錦織の調子が良すぎた」と振り返った。

 第2セットではお互いにブレークを奪い合い、最終ゲームでは激しいラリーの末に決着がついた。素早くネットに出てボレーを繰り出した錦織に対し、キリオスも2本の巧みなリターンで応酬したが、最後は錦織がクロスコートにフォアハンドボレーをたたき込んで勝利を手にした。

「ネットではとても自信があった。良い形でポイントが奪えたと思う」とコメントした錦織は、2月のメンフィス・オープン(Memphis Open 2016)で4連覇を達成し、ATPマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)では、2014年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)に続き2回目の決勝進出を果たしている。

 ジョコビッチは錦織について、「彼は大舞台に慣れているし、数多くの試合を経験している。雰囲気に圧倒されたり、緊張したりするとは思えない」と警戒していた。(c)AFP/Jim SLATER