建築家ザハ・ハディド氏が死去、65歳 曲線的な作品が高い評価
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【4月1日 AFP】(写真追加)世界で最も有名な女性建築家であるザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏が3月31日、心臓発作のため、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)で死去した。65歳だった。同氏の建築事務所が明らかにした。弧を描くような曲線が特徴の作品が高く評価されたザハ氏だが、大幅なコスト超過が物議を醸すこともあった。
イラク系英国人のザハ氏は、建築界で最も権威あるプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を女性で初めて受賞。主な作品には、中国の広州大劇院(Guangzhou Opera House)や2012年のロンドン五輪会場としても使用された英ロンドン(London)のアクアティクス・センター(Aquatics Centre)などがある。
昨年、2020年の東京五輪メーン会場となる予定の新国立競技場(New National Stadium Japan)の設計案が、20億ドル(約2250億円)に膨らんだ総工費やデザインに対する不満の高まりを受けて白紙撤回されて以後、批判にさらされた。
1950年にイラクの首都バグダッド(Baghdad)で生まれたザハ氏は、曲線を用いた斬新なデザインをガラスや鋼、コンクリートで実現し、男性中心の建築界でキャリアを築いた。
ザハ氏の建築事務所は声明で、今週、気管支炎にかかった同氏がマイアミで31日早朝、心臓発作のため急死したと発表した。(c)AFP/Katherine HADDON