【3月31日 AFP】スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)は30日、ギャリー・ネビル(Gary Neville)監督の解任を発表した。

 現役時代にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍したネビル監督は、イングランド代表スタッフとの兼任で、今季途中からスペインのバレンシアの指揮官に就任した。

 ところが、就任後はリーグ戦16試合でわずか3勝しか挙げることができず、チームは8節を残して降格圏と勝ち点6差の14位に低迷。そしてついに、本拠地で行われた前節のセルタ(Celta de Vigo)戦に0-2で敗れ、クラブは代表戦による中断期間中に、ネビル監督をわずか4か月で解任することを決断した。

 バレンシアは声明で、「バレンシアは本日、指揮官のギャリー・ネビル氏と袂(たもと)を分かちました。慎重に検討した結果、クラブが今季、前へ進むためには変化を起こすのが最善であるという決断に至りました。ギャリーのバレンシアでの仕事に感謝するとともに、今後の活躍を祈ります」と話した。

 ネビル監督も声明を発表し、「バレンシアのファン、スタッフ、そして選手に感謝を伝えたい」とコメントした。

「一度始めた以上、仕事を最後まで続けられれば良かったが、結果が求められる世界であることは理解している。そしてこの28試合(10勝7分11敗)の結果は、私の基準に照らしても、またこのクラブが求める基準に照らしても十分ではなかった」

 後任については、パコ・アジェスタラン(Pako Ayestaran)氏が今季終了までチームの指揮を執ることが、クラブの声明で明かされている。アジェスタラン氏は、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)元監督時代にも、バレンシアで助監督を務めていた。(c)AFP