【3月31日 AFP】(更新)世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2016)は30日、米ボストン(Boston)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が110.56点で首位に立った。

 前回覇者のハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)が98.52点で2位、今季から競技復帰したパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)が94.84点で3位に入っている。

 ソチ冬季五輪金メダリストの羽生は今季、すでに異次元ともいえる得点をたたき出しており、世界選手権でも優勝候補の筆頭となっている。

 フェルナンデスとチャンの演技に転倒のミスが出る中、TDガーデン(TD Garden)のアイスリンクに登場した羽生は、フレデリック・ショパン(Frederic Chopin)作曲の『バラード第1番(Ballade No 1)』に乗せたSPで、最初の4回転サルコーを見事に決めると、4回転トーループ、3回転トーループのコンビネーションでもクリーンに着氷。最後のトリプルアクセルも完璧に決めた羽生は、高難度のプログラムを演じきった。

 演技を終えた羽生は、「今日はかなり緊張していました、いつも以上に」と明かし、「説明するのは難しいですが、心の中が少し乱れていたように思います」と続けた。

「それでも、シーズン最大のイベントで良い演技ができたので、満足しています」