カナダ東部で小型機が墜落、元運輸相ら7人死亡
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【3月30日 AFP】カナダ東部ケベック(Quebec)州のマグダレン諸島(Magdalen Islands)で29日、小型プライベートジェット機が墜落し、地元警察当局によると乗客乗員7人全員が死亡した。現地メディアは、犠牲者には父親の葬儀に向かう途中だったカナダの元運輸相の一家が含まれると伝えている。
墜落したのは三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)製のターボプロップ機。地元の救急当局者がAFPに語ったところによると、当時、現場付近には霧が立ち込め、強風が吹いていたという。
マグダレン諸島はプリンスエドワード島(Prince Edward Island)の北にある風光明媚(めいび)な群島。現場のテレビ映像には、雪に覆われた草原の上で大破した機体が写っている。
当局者は1人が生存していて重体で病院に搬送されたと明らかにしていたが、ケベック州警察はその後ツイッター(Twitter)で、乗っていた7人全員が死亡したと発表した。
地元日刊紙ジュルナル・ド・ケベック(Journal de Quebec)などによると、犠牲者にはカナダの運輸相を務め、後に政治評論家に転身したジャン・ラピエール(Jean Lapierre)氏が含まれている。家族と共に父親の葬儀に向かっていたといい、同乗していた妻ときょうだい3人も亡くなった。
カナダ運輸安全委員会は墜落原因の究明のため、現場に調査班を派遣した。(c)AFP