【3月29日 AFP】世界では高齢者が増え続けており、2050年までに65歳以上の人口が現在の2倍以上に膨らむとの研究報告が28日、発表された。

 米国勢調査局(US Census Bureau)の報告書「An Aging World: 2015」によると、世界はかつてないペースで高齢化が進んでおり、現在の世界人口の8.5%、約6億人以上は65歳以上だという。

 こうした傾向が続いた場合、同65歳以上の人口は、2050年までに全体の17%にあたる約16億人になるという。

 同報告書の作成を依頼した米国立老化研究所(NIA)のリチャード・ホーズ(Richard Hodes)所長は、「人は長生きするようになったが、それは必ずしもより健康に生きられるようになったことを意味するわけではない」と述べる。

 報告書によると、世界における出生時平均余命は、2015年に68.6歳だったが2050年には76.2歳となり、約8歳延びると推定されている。

 また、80歳以上の世界人口も、2015年の1億2650万人が、2050年には4億4660万人と、3倍以上になることが予想されている。(c)AFP