【3月29日 AFP】ベルギーの若手自転車ロードレーサーが、また一人亡くなった。クリテリウム・アンテルナシオナル(Criterium International 2016)の初日に心臓発作に見舞われてから2日、22歳のダーン・ミングヘール(Daan Myngheer)が死去したと、所属チームのルーベ・メトロポール・リール(Roubaix Metropole Lille)が発表した。

 ミングヘールは、仏コルシカ(Corsica)島の中心都市アジャクシオ(Ajaccio)にある病院で、家族らに見守られながら、現地時間の午後7時8分に息を引き取ったという。

 チームはフェイスブック(Facebook)に声明を掲載し、「ダーンの死をお伝えしなければならないことに、深い悲しみを覚えています」とすると、「彼は王者のような戦いぶりを見せ、最後のレースに敗れたのです」と述べた。

 来月23歳の誕生日を控えていたミングヘールは、ポルト・ベッキオ(Porto-Vecchio)でのレース初日、残り30キロのところで苦しさを感じてレースを棄権していた。

 その後、救急車で運ばれる途中に心臓発作を起こし、ヘリコプターで病院に救急搬送されると、人工呼吸器を使用し昏睡状態になっていた。

 ベルギーでは、2日連続で自転車ロードレース選手の訃報が届いており、前日には、ヘント~ウェフェルヘム(Gent-Wevelgem 2016)に出場していた25歳のアントワーヌ・デモワティエ(Antoine Demoitie)が、転倒後にバイクにひかれ死亡する痛ましい事故が起きていた。(c)AFP