パキスタン自爆攻撃の死者72人に、タリバン分派が犯行声明
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【3月28日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン東部ラホール(Lahore)の公園で27日に起きた自爆攻撃による死者は、28日までに少なくとも72人となった。イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の分派組織が、キリスト教徒を狙ったとする犯行声明を出している。
爆発が起きた当時、現場の公園はキリスト教の祭日「イースター(Easter、復活祭)」を祝う人々で混み合っていた。
救助当局の広報官は28日、今回の自爆攻撃により72人が死亡したと発表。うち29人が子どもたちだったという。ラホール警察幹部のハイデル・アシュラフ(Haider Ashraf)氏もこの死者数を確認したとし、死者の大半はイスラム教徒だとして「キリスト教徒が特定の攻撃対象となったわけではない」「この公園は誰もが訪れる場所だ」と述べた。
また、ラホール市当局のムハンマド・ウスマン(Muhammad Usman)氏によると、負傷者数は233人だという。これに先立ち救急当局は27日夜、負傷者数は300人以上との見方を示していた。
負傷した子どもたちはラホール市内のジンナー病院(Jinnah Hospital)に搬送され、医師が治療に当たっているが、重傷の子どもたちもいるという。
今回の自爆攻撃をめぐっては、パキスタン・タリバン運動の分派組織「ジャマートゥル・アフラル(Jamaatul Ahrar)」が犯行声明を出している。同組織の報道官は28日、AFPの電話に「われわれがラホールでの攻撃を実行した。標的はキリスト教徒だった」と述べ、今後も学校や大学などを狙った攻撃を行うと主張した。
一方、ラホールの警察当局は同日、ジャマートゥル・アフラルの犯行だとの確認は取れていないと述べている。(c)AFP/Khurram SHAHZAD