【3月28日 AFP】カメルーンで自爆未遂の疑いで身柄を拘束された少女が、自分は2014年にナイジェリア北東部チボク(Chibok)地区でイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に集団拉致された女子生徒の一人だと供述していることが分かった。

 ナイジェリア政府はカメルーン政府の了解を得しだい、チボク地区で拉致された少女の親たちを含む代表団を同国の首都ヤウンデ(Yaounde)に派遣し、真偽を確認する予定だ。

 少女は、カメルーン北部で25日にもう一人の少女と共に身柄を拘束された。2人はそれぞれ重さ12キロの爆発物が仕込まれたベルトを身に着けていた。ナイジェリア北部でイスラム国家樹立を目的に武装攻撃を続けるボコ・ハラムは、しばしば拉致した少女たちを自爆攻撃の手段に用いている。

 ただ、ナイジェリア政府によると、2人の年齢がいずれも10歳前後であることを示す情報もあり、事実ならば拉致されたチボクの中等学校の女子生徒としては若すぎることになる。

 ボコ・ハラムは2014年4月、チボクの学校から女子生徒276人を拉致。世界を震撼(しんかん)させた同事件の発生から2年がたとうとする今も依然として219人が行方不明のままで、女子生徒らの解放にむけたナイジェリア政府の動きにも進展はみられない。(c)AFP