英インディペンデント、最後の印刷版を発行 紙媒体30年の歴史に幕
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【3月27日 AFP】紙媒体を終了し電子版に完全移行する英国の高級日刊紙インディペンデント(Independent)が26日、約30年続いてきた同紙の最後の印刷版を発行した。
最後の紙の新聞の1面には「ストップ・プレス(印刷停止)」と白地に赤字で書かれ、「全てはこの最後の印刷版でお読みください。1986-2016」という言葉が添えられている。
また社説は、「今日、印刷機は止まり、インクは渇き、この新聞がかさかさ鳴ることもなくなるが、一つの章が終われば、新たな章が始まる。インディペンデントの精神はこれからも繁栄する」と論じている。
先月、電子版への完全移行を発表したロシア出身のオーナー、エフゲニー・レベジェフ(Evgeny Lebedev)氏は、ジャーナリズムが「すっかり変わってしまった」、新聞も「変わらなければいけない」とのコメントを発表した。
インディペンデントの発行部数はピーク時には42万部を超えていたが、最近では4万部に落ち込んでいた。(c)AFP