ナダルが体調不良で棄権、クレーシーズン控え不安募る
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【3月27日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2016)は26日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第5シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が試合途中に棄権を申し出て、クレーコートシーズンを控える中で健康問題の不安がもたらされた。
通算9度の全仏オープンテニス(French Open)制覇でクレーの王者となったナダルは、湿度の高い暑さに対応しきれず、めまいを起こした。
ナダルは6-2、4-6、0-3となった時点で約6年ぶりに試合を途中棄権し、世界ランク94位のダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)に白星を譲った。
ナダルは、「かなり気持ち悪かった。とはいえ、気分が悪い状況でも(これまでは)多くの試合をこなしてきた。今日は健康被害に苦しんだ。何が起こっているか分からない。試合を終えられるかどうか分からなかったから、棄権しなければならなかった」とコメントした。
ここ数年は膝のけがに苦しんでいるナダルは、医師の診察でこれ以上の問題が見つからないことを願いつつも、全仏オープンまでの今後2か月間は不確定要素が多いと続けた。
「今後数日間の健康状態が良く、何もなければ、数日で準備が整うだろう。クレーに備えられることを願っている」
試合後に一休みして気分はどうかと尋ねられたナダルは、「まあまあ」と応じ、試合前に異変はなかったと付け加えた。
「第1セットの終わりまでは順調だったけれど、そこから気分が悪くなった。そこからどんどんひどくなっていった。ふらふらしすぎたり、脱水状態になったりするのが少し怖くなった。ドクターを何度か呼んだけれど、駄目だと思った。最後までやりたかったけれど、やめることを決めた」
ナダルは、先週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)で準決勝に進出しており、そこでクレーシーズンに向けた勢いを加速させていた。
「僕にとってはすべての大会が好機だ。先週のようにプレーできれば、クレーでチャンスをつかめるだろう。それが僕のゴールだ」
(c)AFP