【3月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は26日、イラクで行われたサッカー大会の会場が自爆攻撃の標的となり、30人以上が死亡した事件について、「驚きと悲しみを受けている」と表明した。

 2月にFIFAのトップに就任したばかりのインファンティーノ会長は、「サッカーの試合で起きた恐ろしい悲劇について知り、ショックを受けるとともに、深い悲しみを感じています」とコメント。

「試合を観戦していた方々が、このような暴力の被害に遭ってしまったので、とても悲しい一日になりました」

「FIFAと世界のサッカーコミュニティーを代表して、犠牲者の家族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。われわれの思いは、今回の悲劇で被害に遭った方々、そしてイラクのサッカーを愛するすべての友人とともにあります」

 事件は25日の午後、イラクの首都バグダッド(Baghdad)の南約40キロのイスカンダリーヤ(Iskandariyah)近郊にあるアル・アスリヤ(Al-Asriya)村で起きた。

 サッカー大会の会場で地元関係者が選手にトロフィーを手渡す式典の最中、犯人が着ていた自爆ベストを作動させ、32人が死亡し、84人が負傷した。死亡者のうち半数近くは10歳から16歳の少年だった。

 事件については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。(c)AFP