洋上風力発電所の電力を蓄電池に貯蔵へ、スタトイル
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【3月31日 AFP】ノルウェーのエネルギー大手スタトイル(Statoil)は先週、スコットランドの沖合に建設予定の洋上風力発電所の電力を強力な蓄電池システムに貯蔵する、先駆的な実験プロジェクトを発表した。
スタトイルは声明で、システムの1メガワット時のリチウム電池の容量は「iPhone(アイフォーン)200万台以上」に相当すると述べ、この業界における世界で最も野心的なプロジェクトの一つになるだろうと述べた。
専門サイト「リチャージ(Recharge)」はプロジェクトについて、エネルギーの貯蔵方法が鍵となっているエネルギー業界の「状況を一変する可能性のある蓄電池システム」と評している。
蓄電池はエネルギー産業への投資における最先端部門の一つとなっている。再生可能エネルギー生産者は、電力需要のピーク時や、風力や太陽光の弱い時期の穴埋めをするために、即座に貯蔵されたエネルギーを利用することができるからだ。
スタトイルの実験プロジェクトは2018年末に設置され、世界初の浮体構造物上の洋上風力発電所に接続される予定。洋上風力発電所はスコットランドの25キロ沖合にタービン5基が設置され、実験プロジェクトの1年前に発電を開始する見通しとなっている。
「バットウインド(Batwind)」と命名されたこの蓄電池システムは、スコットランドの電力会社や大学と共同開発される。(c)AFP