フー・ファイターズのD・グロール、騒音トラブルの少年バンドに救いの手
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【3月24日 AFP】米ロックバンド「フー・ファイターズ(Foo Fighters)」のボーカル、デイヴ・グロール(Dave Grohl)さんが23日、騒音規制のため自宅ガレージでの練習を禁じられた英国の少年バンドの救済に乗り出した。
このバンドは、英南西部コーンワル(Cornwall)州ヘルストン(Helston)に住む15~17歳の少年少女4人で構成されたメタルバンド「ブラック・リーブス・オブ・エンヴィ(Black Leaves of Envy」。米バンド「ニルヴァーナ(Nirvana)」の元ドラマーでもあるグロールさんに手紙を送り、支援を訴えていた。
「ニルヴァーナも、若いミュージシャンたちがガレージに集まってスタートしたバンドだったから」。AFPの取材にこう説明したメンバーによると、ブラック・リーブス・オブ・エンヴィは州当局から30~40デシベル(dB)の制限を超えた音を出した場合は罰金を科すと警告され、数か月間にわたって練習ができずにいるという。この騒音レベルは、冷蔵庫の運転音に相当する。
少年たちの訴えを受け、グロールさんはバンドを擁護するコーンワル州議会宛ての書簡をフー・ファイターズの公式ソーシャルメディア・アカウントに掲載。たちまち数千人に共有された。
書簡の中でグロールさんは、若いミュージシャンにとって練習の場を提供することがいかに大切かを強調し、騒音規制について再検討するようコーンワル州議会に強く要請。自分も、音楽という創造的な発散方法があったからこそ子ども時代の「難しい時期」を乗り越えられたと昔を振り返り、「プロ向け施設で練習できないミュージシャンたちにとって、才能や情熱を育む場所はガレージか地下室しかない」と訴えている。
書簡の公開に、ブラック・リーブス・オブ・エンヴィのメンバーは「グロールさんのような大物が僕らを支援してくれるなんて、すごいよ」と驚きを口にしている。(c)AFP