【3月24日 AFP】トルコ南部で22日夜、日本人男性(24)が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に参加する目的でシリア入りを計画していた疑いで、当局に身柄を拘束された。現地のドアン(Dogan)通信が23日、伝えた。

 男性はイニシャルが「M・M」で、シリアとの国境に近い南部ガジアンテップ(Gaziantep)県ニジプ(Nizip)で拘束された。

 ドアン通信によると、男性はシリアに渡る意志があったことを認め、ある人物と電話で連絡をとり、国境を越えてシリア入りすることで話がまとまったと供述した。男性は事情聴取が終われば日本へ強制送還される見通しだという。

 男性は車で国境沿いの町カルカミス(Karkamis)に向かっていた途中、トルコの国家憲兵(ジャンダルマ)が行っていた検問で身柄を拘束された。

 半国営のアナトリア(Anatolia)通信によると、警察は男性の携帯電話に残されていたメッセージ履歴から、男性がイスラム過激派メンバーと連絡を取り合っていたことを確認した。

 ドアン通信が配信した写真には、眼鏡をかけた男性が、道の真ん中で武装した兵士に囲まれてひざまずき、両手を頭の上に掲げている様子が写されている。(c)AFP