バトンとベッテルも署名、選手会が「時代遅れ」のF1に公開状
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【3月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の元王者であるジェンソン・バトン(Jenson Button)とセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、23日、旧態依然とした体質は競技の未来を脅かすとして、選手会にあたる「グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)」の公開書簡に署名した。
GPDAは、昨今のF1における技術的な変更やルール導入は「破壊的」だとし、選手権の意思決定プロセスが「時代遅れで構造的欠陥がある」と批判している。公開書簡では、特定の問題について掘り下げることはしなかったものの、ドライバーたちが数々のルール変更に不満を持っているのは明らかで、最近のF1はつまらなくなったという意見も相次いでいる。
オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2016)で導入された新たな予選方式の他にも、収益の分配方法や、テレビ視聴者の減少などが問題視されており、世界的にF1を有料チャンネルのみで放送する傾向が強まっている。
GPDAは書簡の中で、「F1は現在、消費者行動の変化や、テレビやメディアの方向転換など、世界的な厳しい経済情勢のあおりを受けている」と述べた。
「競技を統括する人たちが、賢く熟考した上で修正を加えることが大事だ」
「競技と技術面における最近の変更点、そしてビジネス面での決定のいくつかは破壊的で、われわれが直面しているより大きな問題への対応は行われておらず、将来的に、成功が脅かされる可能性もあると感じている」
「ドライバーの間では、F1における意思決定プロセスは時代遅れで構造的欠陥があるため、進歩がないのだという結論に落ち着いた」
「われわれの競技におけるこういったマイナスの点は、次世代のファンには定着せず、世界レベルでの成長を制限することになる」
(c)AFP