野生のスマトラサイ、40年ぶりに接触 インドネシア
このニュースをシェア
【3月23日 AFP】世界自然保護基金(WWF)は23日、インドネシア・カリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)で、環境保護活動家が40年ぶりに絶滅が危惧されるスマトラサイの野生の個体と接触したと発表し、「環境保護活動の大きな成功」と評した。
WWFインドネシアのエフラン(Efransjah)代表によると、このスマトラサイは今月、東カリマンタン(East Kalimantan)州にある鉱山とプランテーションに近い場所に設置された落とし穴に転落していたという。
エフラン代表はAFPの取材に対し、6歳ほどとみられるこのサイは雌で、現在は仮設の囲いの中に収容されているが、島内のより安全な生息地にヘリコプターで運ばれる予定だと語った。
カリマンタン島のスマトラサイは長年、絶滅したと考えられていたが、2013年にインドネシア領内に設置した隠しカメラがスマトラサイの撮影に成功し、絶滅していないことが明らかになった。WWFによると、同島のマレーシア領内の野生のスマトラサイについては昨年、絶滅が宣言されていた。(c)AFP