【3月23日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)の空港と地下鉄で発生した連続テロ事件を受け、スポーツ界は、被害者と結束する姿勢を示している。

 サッカーベルギー代表の主将ヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)は、「恐怖と嫌悪を覚えている。またしても罪のない人たちが犠牲になった。犠牲者の家族に祈りを」とツイッター(Twitter)に投稿している。

「ベルギー当局が、威厳を持って対応することを願っている。みんな傷ついているが、僕らは憎しみと、憎しみを持つ人々を拒絶しなければならない。それは難しいことなのかもしれないけれど」

 この事件では、ブリュッセル国際空港(Brussels Airport)で2度爆発が起きたほか、欧州連合(EU)庁舎群に近い地下鉄マルビーク(Maalbeek)駅での爆発により、計35人前後が死亡した。

 サッカーベルギー代表は、来週ブリュッセルで行われる予定だったポルトガルとの親善試合に向けて合宿中で、空港に近いホテルに宿泊しているが、22日午後の練習は中止となっている。

 ベルギー代表のケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)は、「信じられない!」とツイート。ディボック・オリジ(Divock Origi)は、「僕らの町で、恐ろしい攻撃の被害に遭った全ての人に祈りをささげる」と述べ、トーマス・フェルマーレン(Thomas Vermaelen)は「今朝起きたことが信じられない。被害者、その家族、友人、愛する人たちに祈りを」としている。

 29日に予定されるポルトガルとの試合について、ベルギーのサッカー連盟は22日の時点で何も発表していないが、4万枚のチケットが完売している試合が実施される場合は、大規模な警備体制が敷かれることになる。

 また、25日にアムステルダム(Amsterdam)で予定されているオランダとフランスとの親善試合については、オランダサッカー協会(KNVB)が、最終的な判断は政府に委ねるとし、開催の是非が検討されている。