【3月22日 AFP】 (更新、写真追加)ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)北西の郊外にあるブリュッセル国際空港(Brussels Airport)で22日、2度の爆発が発生し、消防当局によると少なくとも14人が死亡、90人以上が負傷した。

 公共放送RTBFによれば、爆発が起きたのは現地時間の午前8時(日本時間同日午後4時)過ぎ。ベルギーのヤン・ヤンボン(Jan Jambon)内相は、国内のテロ警戒レベルを最高に引き上げたと発表した。爆発の原因は今のところ分かっていない。

 現地ベルガ(Belga)通信は、出発ロビーを襲った爆発の前に銃声とアラビア語の叫び声が上がったとする目撃者談を報じている。

 同空港のツイッター(Twitter)には「本空港で2度の爆発が発生した。建物からは避難中だ。空港付近には近づかないように」というメッセージが投稿された。

 テレビでは、混乱した現場から逃げ惑う空港利用客の姿や、ビルの窓が砕けたターミナルビルから立ち上る黒煙などの映像が流れている。またソーシャルメディアには、床のタイルが砕けた空港ターミナルの画像も流れている。

 欧州の航空管制調整機関、欧州航空航法安全機構(ユーロコントロール、Eurocontrol)のウェブサイトによると、次の通告があるまで空港は閉鎖されている。

 ブリュッセルでは数日前、昨年11月に起きた仏パリ同時テロ事件で実行犯として指名手配され、4か月あまりにわたって逃亡を続けていたサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者(26)が拘束されていた。(c)AFP