クマの骨で新発見、アイルランドの人類史を書き換え
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【3月21日 AFP】アイルランドの洞窟で発見されたクマの骨を分析した結果、これまで考えられていたより2500年早い紀元前約1万500年頃からアイルランドに人間が存在していたことが分かった。研究者らが20日、明らかにした。
これまで数十年にわたり、アイルランドに人間が住み始めたのは紀元前8000年頃とされてきたが、クマの膝の骨を放射性炭素年代測定で分析したところ、約1万2500年前の紀元前約1万500年頃、人間によって解体されたことが判明したという。
スライゴ工科大学(Institute of Technology Sligo)の考古学者マリオン・ダウド(Marion Dowd)氏は、「この発見は、アイルランドにおける人間の歴史に新たな一章を付け加える」と述べる。
膝の骨は、1903年にアイルランド西岸のクレア州(County Clare)にある洞窟で発見された数千個の骨の一部。調査の結果、アイルランドで旧石器(Palaeolithic)時代に人間が活動していたことが分かった。科学者らはそれまで、その後の中石器(Mesolithic)時代からのみ、人間が活動していた証拠があるとしていた。
今回の研究結果は、学術誌「Quaternary Science Reviews」に発表された。(c)AFP/Naomi O'LEARY