【3月20日 AFP】イラク北部で19日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるロケット弾攻撃で米海兵隊員1人が死亡した。米国防総省が発表した。ISとの戦いにおける米兵の犠牲者は、2014年夏に米軍が対ISの作戦を開始して以来、2人目。

 米国防総省が発表した声明によれば、「イラク北部マフムル(Makhmur)近郊に建設されたばかりの有志国連合の基地で支援射撃を行っていた海兵隊員1人が、ISIL(ISの別称)のロケット弾で死亡した」という。

 マフムルは、ISの主要拠点モスル(Mosul)の南東約70キロ、首都バグダッド(Baghdad)の北方280キロにある。またマフムルは北部のクルド人自治区内にあるが、イラク政府はモスルへの攻撃のために同地域に軍を派遣したばかりだった。

 IS系メディアのAmaqは、マフムルのIS戦闘員が19日、クラスール(Krasur)村に中距離ロケット弾2発を発射し、米兵1人が死亡したと報じている。

 昨年10月、マフムル南方約50キロのハウィジャ(Hawijah)で米軍の特殊部隊とクルド人治安部隊が対IS作戦を実行した際、特殊部隊員1人が死亡した。また、昨年5月にはイラク北部で、有志連合に派遣されていたカナダ軍の軍曹1人が、友軍のクルド人部隊の狙撃手に誤射され、死亡している。(c)AFP