【3月18日 AFP】2016年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で採用される予選の新フォーマットについて、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が17日、不要な変更だとコメントした。

 今週末に行われる開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2016)から、遅いドライバーが順番に脱落する「ノックアウト方式」で予選が行われるものの、ドライバーの中には反対の声も多い。

 34歳のアロンソは、変更点がありすぎるとファンが理解に苦しむのではないかと指摘し、「F1のことを思うと悲しい。1週間で3度も予選の形式を変えるなんて、はたから見れば違和感がある」とした。

「ここ数年は、F1が批判されることもあったけど、レースはファンが楽しめるようにできていた」

「でも今は、数年前より面白味が減ったマシンやルールに縛られている」

「ラップタイムや、マシンとタイヤの感覚、マシンの重さなどを比べてみると、スローになっていると思う」

「6~7年前と比べたら、おそらく125キロは重いんじゃないかな。だからF1における変更点のいくつかは、僕らが以前ほど速く走れないことを意味している」

 アロンソは、ドライバーの自主性を重んじるため、ピットクルーとの無線交信を制限するルールが導入されたことについても、「F1の方向性はおかしくなっている…コミュニケーションとテクノロジーの時代に、F1はそれを制限しようとしている。それは普通のやり方じゃないだろう」と苦言を呈した。

「それによって、ドライバー自身がレースに影響を与えやすくなるとは思わない。(コミュニケーションが)制限されることで、レースの戦略は融通が利かないものになる」

「いずれにしろ従うことになるし、レースへのアプローチとしては、これまでよりも準備が大事になってくるだろうね」

(c)AFP