【3月18日 AFP】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は17日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(IS)」がイラクやシリアでキリスト教徒や少数派のヤジディー(Yazidi)教徒、イスラム教シーア派(Shiite)を殺害しており、これは「ジェノサイド(大量虐殺)」に相当するとして、断固阻止していくと述べた。

 ケリー長官は声明で、「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)はその主張やイデオロギー、行為からして大量虐殺組織だ」と指摘し、「ダーイシュは特定の集団を標的としており、人道に対する罪と民族浄化の責任も負う」と非難した。

 国務省は、ケリー長官のこの「道義に基づく声明」は米国に何らの新たな法的義務を課すものではないとしている。一方米政府は、国際社会がISに法の裁きを受けさせる手だてを模索する中、証拠となる事実を収集・記録し、それを協力関係にある各国と共有していくという方針を示した。(c)AFP/Dave Clark