【3月17日 AFP】ゲーム大手の任天堂(Nintendo)は17日、同社で初めてのスマートフォン(多機能携帯電話)向けゲーム「Miitomo」をリリースした。任天堂は長らくゲーム専用機だけを対象としてきたが、初のスマホアプリをリリースし、ライバル勢に攻勢をかける。

 ゲーム機本体の売り上げで任天堂は、ソニー(Sony)や米マイクロソフト(Microsoft)を下回り、苦戦を強いられている。また3社ともに、スマホや携帯端末向けの無料または低価格のダウンロードゲームというゲーム市場のトレンドへの対応を迫られている。さらに任天堂は長らく携帯アプリへのライセンス提供に消極的なため、批判の声も上がっていた。

 無料で利用できる「Miitomo」は、自分の「Mii」アバターを作成して、アプリ内で購入した服をコーディネートしたり、友人らが作成したキャラクターたちと交流したりするというゲーム。Miiアバターが「あなたは先週末に何をしていましたか?」などの質問をプレーヤーに投げかけ、その返答を他のキャラクターたちと共有するという。

 ゲームはまずは日本でリリースされ、今月中に米国やフランスなど15か国、8言語で提供される予定だ。(c)AFP