バングラ中銀総裁、91億円ハッカー被害で引責辞任
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【3月15日 AFP】バングラデシュ銀行(Bangladesh Bank、中央銀行)の外国為替口座から8100万ドル(約91億円)が盗まれた事件の責任を取り、同銀のアティウル・ラーマン(Atiur Rahman)総裁が15日、辞任した。
同日のアブル・マル・アブドル・ムヒト(Abul Mal Abdul Muhith)財務相の発表によると、ラーマン総裁は財務相の指示を受けて辞任した。今回の事件について、同総裁は1か月の間、当局に報告していなかったことが明らかになった。ムヒト財務相はAFPの取材に対し「昨日、本人から電話を受け、私から辞任を勧め、今日辞任した」と語った。
2月5日に起きた事件では、バングラデシュ銀行が米ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)に保有する口座がハッカーに不正アクセスされ、盗まれた8100万ドルがフィリピンの口座へ送金された。
ハッカーはさらに8億5000万ドル(約960億円)を盗もうと試みたが、ハッカーの単純な入力ミスによりさらに大きな被害を免れたという。(c)AFP/Shafiqul ALAM