ベネズエラの鉱山作業員17人、遺体で発見 集団虐殺か
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【3月15日 AFP】南米ベネズエラ南東部ボリバル(Bolivar)州、ブラジル国境に近いトゥメレモ(Tumeremo)地区で、銃撃事件の後に行方が分からなくなった鉱山作業員28人のうち17人の遺体が一つの穴の中から発見された。現地当局が14日に発表した。
家族らによると、作業員たちは今月4日の勤務後に帰宅しなかった。その後間もなく、作業員たちが無許可で採掘していた小規模の金鉱を乗っ取ろうとした襲撃グループによって、射殺されたとの情報が浮上していた。捜査の結果、15日までに17人の遺体が確認された。
一方、ルイサ・オルテガ(Luisa Ortega)検事総長は、鉱山にいた作業員の人数について「ほぼ確実に」28人ではなく21人だったとしている。
トゥメレモがあるシフォンテス(Sifontes)市のカルロス・チャンセジョール(Carlos Chancellor)市長は、目撃者情報によると殺害された作業員たちの遺体は切断され、トラックに積み込まれたと述べている。
ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は、この事件が「ギャング同士の抗争による集団虐殺の可能性」があるとして先週、軍に出動を命じていた。グスタボ・ゴンサレス(Gustavo Gonzalez)内相によれば、襲撃を命じたのは「モグラ」という通称で知られ、コロンビアの準軍事組織とつながりを持つハミルトン・アンドレス・ウジョア・スアレス(Jamilton Andres Ulloa Suarez)という人物だとみている。(c)AFP