【3月15日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)でプレーするマックス・クルーゼ(Max Kruse)が、タクシーに現金7万5000ユーロ(約950万円)を忘れ、チームから罰金2万5000ユーロ(約320万円)を科されたことが、現地の報道で分かった。

 ドイツ代表に選ばれた経験もあり、ポーカーが得意な27歳のクルーゼは、昨年10月18日の明け方、独ベルリン(Berlin)でタクシーの後部座席に多額の現金を入れた旅行バッグを置き忘れたという。

 クルーゼが大金を無くしたというニュースは、同選手が警察に届け出て捜査が開始された先月発覚したばかりだが、チーム関係者は、クルーゼの軽率な行動に不快感を示している。

 クラウス・アロフス(Klaus Allofs)スポーツディレクターは、ドイツの日刊紙ビルト(Bild)に対し、「人生でこれほどの大金を目にしたこともない人もいる。現金ならなおさらだ」とコメントした。

「マックス、私、そしてディーター・ヘッキング(Dieter Hecking)監督と話し合った結果、彼には罰金処分が科された。所属選手に対して、公の場でのプライベートな時間にどのような行動を期待しているのかを彼に説明した」

「これが教訓になり、これから行動を改めてくれることを願うだけだ。今の時代、『練習グラウンドを出たら自由』なんてことは言っていられない」

 6月には欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)が控えているが、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は軽率な振る舞いを嫌う指揮官として知られており、代表メンバーを選ぶ上で、クルーゼの事件はプラスの判断材料にはならないだろう。

 クルーゼは一昨年、ドイツが世界を制したW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の最中に、ワールドシリーズ・オブ・ポーカー(World Series of PokerWSOP)で3位に入り、3万6000ドル(約410万円)の賞金を手にしている。(c)AFP