【3月14日 AFP】米グーグル(Google)傘下の企業が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁(AlphaGo)」と韓国のプロ囲碁棋士・李世ドル(イ・セドル、Lee Se-Dol)氏(33)による5番勝負の第4局が13日、韓国ソウル(Seoul)で行われ、李氏が初勝利を挙げた。アルファ碁は12日に第3局を制し、3連勝していた。

 李氏とアルファ碁の第4局は、5時間近くにおよぶ白熱した対戦となった。李氏は序盤に苦しんだが、終盤に向けて優勢となり、最終的にアルファ碁を投了に追い込んだ。

 李氏は18の国際的なタイトル保持者で、現代最強の囲碁棋士の一人。第4局を終えた李氏は、観客席からの声援や拍手に笑顔で応えながら、「今日ほど嬉しいことはない。この勝利には何ものにも代えがたい価値がある」と述べ、「これまでの3局で負け、傷ついていなかったとは言えない。それでも対局中の一瞬一瞬を楽しんだので、実際にはそれほどの影響はなかった」と振り返った。

 最終戦となる第5局は、市内のフォーシーズンズ・ホテル・ソウル(Four Seasons Hotel Seoul)で15日に行われる。(c)AFP