【3月13日 AFP】米オハイオ(Ohio)州デイトン(Dayton)で12日、米大統領選の共和党指名候補争いで優勢が続いているドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の選挙集会中に、男が同氏が演説していた壇上に登ろうとしてシークレットサービスに取り押さえられた。トランプ氏は、男がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とつながりがある人物だと述べたものの、信ぴょう性は確認されていない。

 デイトン・デーリー・ニュース(Dayton Daily News)のウェブサイトによると、男は反人種差別活動に携わっている22歳。昨年「わたしの旗ではない」とのプラカードを掲げ、米国旗を踏む学生らの抗議活動に参加している場面を撮影されていた。

 トランプ氏は男について、「判事が男を釈放した」、「男の名前を調べただろうが、それは恐らくISIS(ISの別称)か、ISISの関係者だっただろう。信じられるか?間違いなく、彼はわれわれの国を愛していない」などと述べた。

 トランプ氏さらに自身の主張の裏付けとして、抗議活動に参加している男の映像にイスラム教の詠唱をかぶせた動画へのリンクをツイッター(Twitter)に投稿した。この動画は、過激派とのつながりを示唆しようと図った粗雑な悪ふざけとみられる。

 トランプ氏はこれに先立ち、11日にイリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)で予定されていた同氏の選挙集会を中止に追い込んだ小競り合いは、「善良な人々」である自身の支持者に対し、組織化された扇動者が行った「計画的な攻撃」だと発言している。(c)AFP/Michael Mathes