【3月14日 AFP】中国の最高人民法院（Supreme People's Court、最高裁）の周強（Zhou Qiang）院長は13日、全国人民代表大会（National Peoples Congress、全人代、国会に相当）で毎年恒例の活動報告を行い、同国で昨年行われた刑事裁判で判決を言い渡された被告はほぼ100％有罪だったことを明らかにした。

　昨年の刑事裁判で、有罪を言い渡されたのは123万2000人、無罪判決を受けたのは1039人だった。これにより有罪判決率は99.92％となった。

　周院長による前年の活動報告によれば、2014年は118万4000人が有罪判決を受け、無罪だったのは778人だった。

　自白を強要するために当局者が暴力を振るうことは中国国内では現在も珍しくなく、人権団体は、刑事裁判で被告が効果的な弁護を受けられず、誤審が日常化していると指摘している。

　中国では裁判所は政府に従属しており、裁判にかけられた活動家はほぼ確実に有罪となる。

　同報告によれば、昨年、1357件の判決が「修正」されたが、判決結果に関する説明はわずか3件にとどまっている。(c)AFP