【3月11日 AFP】砂漠の国、アラブ首長国連邦(UAE)が9日、珍しい豪雨に見舞われ、航空便の欠航や学校の休校が相次いだほか、株式市場も休場するなど混乱が広がった。現地報道によると、これまでに少年1人が死亡した。

 UAEは世界有数の乾燥した国で、年間降水量はわずか78ミリ。しかし、気象当局によればアブダビ(Abu Dhabi)のアル・アイン(Al-Ain)近郊では9日だけで約240ミリと記録的な降雨量を観測した。

 地元紙ナショナル(The National)によると、隣国オマーンとの国境に近い南部ハッタ(Hatta)で、洪水に巻き込まれた車内に閉じ込められた7歳の少年が水死した。

 UAEでは10日も雷雨の予報が出ている。豪雨はオマーン北部でも6日から続き、地元紙シャビバ(Shabiba)によると10日までに5人が死亡した。ただ、オマーンでは激しい雷雨がたびたび発生する。(c)AFP