イングランド史上「最大」の金庫破り、高齢の主犯格らに実刑判決
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【3月10日 AFP】英ロンドン(London)の宝飾店街「ハットンガーデン(Hatton Garden)」の貸金庫から総額1400万ポンド(約23億円)相当の大量の宝石や現金が盗まれた事件の裁判で、ロンドンの裁判所は9日、50代から70代の被告5人に対し、禁錮6年から7年の実刑判決を言い渡した。
検察側が「イングランド司法史上最大の窃盗事件」と呼んだこの事件は、人気映画『オーシャンズ11(Ocean's Eleven)』になぞらえられたこともある。──ただ、主犯格が年金生活者たちだったことは別にして。
主犯格とされた75歳、61歳、67歳、60歳の被告4人には禁錮7年、59歳の被告には禁錮6年がそれぞれ言い渡された。窃盗団のうちの1人は現在も逃走している。
窃盗団は昨年4月2日に貸金庫に侵入、3日間かけて73個の金庫をこじ開けた。金庫には、イースター(復活祭)の休暇中に宝石商が預けていた宝石が多数保管されていた。
犯行グループは安全帽をかぶったガスの作業員に変装してエレベーターシャフトを懸垂下降し、先端にダイヤモンドが施された工業用ドリルを使って厚さ50センチのコンクリート壁に3つの大きな穴を開けた。
検察側によると、犯行グループはロンドン北部のイズリントン(Islington)にあるパブ「キャッスル(Castle)」で、アルコールを片手に計画を立てたという。また、ドリルの使い方を学ぶため動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」上の動画を視聴していた。(c)AFP