米配車サービスのウーバー、性的暴行多発報道に反論
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【3月8日 AFP】スマートフォン(多機能携帯電話)のアプリを通じて一般のドライバーが乗客を運ぶ「ライドシェア」を多くの国で展開している米国発の配車サービス「ウーバー(Uber)」は6日、同サービスの運転手にレイプされたとして多くの乗客が訴訟を起こしているとする同日の米ニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」の報道に対し、データを示して反論した。
バズフィードは6日、ウーバーのカスタマーサービス担当者だったという人物から入手したというコンピューター画面を写した画像(スクリーンショット)に基づいた分析に関する記事を掲載した。同記事は、スクリーンショットを分析した結果、「性的暴行」6160件、「レイプ」5827件が報告されていたと主張していた。
これに対し、ウーバー側は自社の安全対策チームのデータを公表し、2012年12月~2015年8月の報告として「性的暴行という主張が正当に認められる」報告が170件だと反論した。またレイプと思われる報告は5件で、これは330万回の乗車に対し1回、あるいは0.0000009%の確率だとし、バズフィードのデータが「極めて誤解を与える」ものだと反論した。
世界の数百の都市に事業展開しているウーバーは、インドで1人の運転手によるレイプ事件が明らかになって以降「1件の事件でもあってはならない」として、乗車記録の追跡テクノロジーへの投資や、身元チェックの厳格化など安全対策の強化を続けている。
一方でウーバーは、バズフィードへ宛てたブログ投稿で、自社の安全データの閲覧は「わが社の乗客および運転手のプライバシーの深刻な侵害」に当たるため、バズフィードに閲覧を許可することはないだろうとしている。(c)AFP