北朝鮮、米韓への「先制核攻撃」警告
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【3月7日 AFP】(更新)北朝鮮は、韓国と米国が7日からの合同軍事演習を予定通り実施すれば、韓国と米本土に対する「無差別の」核攻撃も辞さないと警告した。
朝鮮人民軍最高司令部は、国防委員会が国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表した声明で、「正義の先制核攻撃」と称した措置を警告。米韓合同軍事演習を北朝鮮の主権を脅かす「露骨な核戦争への訓練」だとし、総攻撃で対応すると宣言している。
また、「無差別の核攻撃は、侵略や戦争をたくらむ者たちに対し、(北朝鮮)軍の鋭気をはっきりと示すだろう」と述べ、攻撃の対象には朝鮮半島の演習実施場のみならず、米本土やほかのアジア太平洋地域にある米軍基地も含まれると述べた。
国連安全保障理事会(UN Security Council)は先週、通算4度目となる核実験とロケット打ち上げを強行した北朝鮮に厳しい制裁を科す決議を採択。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記はこの直後、核兵器を「いつでも」使用できる準備の実施を命令していた。
北朝鮮には過去にも、朝鮮半島で緊張が高まった際、核攻撃をちらつかせた威嚇をたびたび行っている。北朝鮮は核弾頭を少数保有していることは知られているが、これをミサイルに搭載する技術があるか否かについては、専門家らの意見は割れている。(c)AFP