【3月6日 AFP】コロンビアの国立衛生研究所は5日、同国のジカ熱の患者が妊婦8890人を含む4万7771人になったと発表した。

 先週だけで5065人の患者が新たに登録され、そのうち1237人は妊婦だった。妊婦がジカウイルスに感染した場合、胎児の重大な先天性異常「小頭症」発症との関連性が指摘されている。

 ジカ熱の症状は一般的に軽い場合が多く、多少の発熱や頭痛、関節痛などが挙げられる。しかし中南米では、爆発的に拡大中のジカウイルスが他の重い病気を引き起こす恐れもあると警告が発されている。

 小頭症の他にも、ジカウイルスは神経疾患のギラン・バレー症候群の原因となる疑いが持たれている。コロンビア国内ではこれまで282の自治体で感染者が発生しており、うち67%が女性だという。感染者が最も多い年齢は25~29歳で、総患者数の約14%を占めている。

 コロンビアでは昨年ジカウイルス感染が確認されて以来、ラテンアメリカの国としてはこれまでに約150万人の患者が報告されたブラジルに次いで2番目に多い患者が報告されている。衛生当局は、今年はコロンビアで60万人以上の感染者が発生すると予測している。(c)AFP