ハーバード法科大学院、「奴隷制を連想」と批判された紋章を廃止
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【3月5日 AFP】世界最高学府の一つ、ハーバード大学法科大学院(Harvard Law School)は4日、奴隷制を連想させるとして批判されていたデザインの公式紋章を廃止すると発表した。
ラテン語の「Veritas(真理)」という文字と3束の小麦の穂の図柄をあしらった同校の盾形の紋章は18世紀の悪名高い奴隷所有者の家紋にちなんだもので、1930年代に採用された。
英国と米国で人種問題をめぐりキャンパスを揺るがす事例が相次いでいる中、同校では5か月前から学生らがこのデザインの紋章の廃止を求めて抗議行動を行ってきた。
ハーバード大学は先週、「寄宿舎の管理・監督者、舎監」を意味する「ハウスマスター(house master)」という語は奴隷制を想起させるという学生らの抗議を受け、今後は「ファカルティー・ディーン(faculty dean、教務長)」という語を使用すると発表したばかりだった。
ハーバード大学法科大学院は、米国の著名な政治家や弁護士を輩出しており、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の母校でもある。(c)AFP