【3月4日 AFP】3日に行われた米大統領選の共和党候補指名を目指す4人による討論会で、首位を走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が開始から数分と経たないうちに、自分の性器についてほのめかすという、これまで11回行われた同討論会の中で最もひわいな類いの発言をした。

 8か月前にトランプ氏が出馬を表明した瞬間から、同氏の大げさな言動は、2016年米大統領選の象徴となった。だが、ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)で行われた共和党討論会で、トランプ氏はさらに低いレベルへ品位を下げた。

 トランプ氏は、ライバルであるフロリダ(Florida)州選出上院議員のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏が、トランプ氏の手を「小さい」と述べて個人攻撃したことに触れ「彼(ルビオ氏)は私の手を糾弾した。私の手を糾弾する人間など、今まで誰もいなかった」と切り出した。両腕を上げたトランプ氏が「この手は小さいですか?」と問い掛けると、騒がしい観衆からは笑いとブーイングが巻き起こった。

 トランプ氏はさらに「彼(ルビオ氏)は私の手を引き合いに出した」と続け、「もし手が小さいなら、別の『モノ』も小さいに違いない。(だが)私は保証する、そちらは何の問題もない」と語った。

 ルビオ氏は、個人攻撃のせきを切ったのはトランプ氏のほうだと弁明し「トランプは基本的に誰でも個人攻撃している。(だから)そういった攻撃を受けるべき人間がいるとするならば、それはドナルド・トランプだ」と反論した。(c)AFP