【3月4日 AFP】2020年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場(New National Stadium Japan)の聖火台の設置場所について、主催者側が検討していなかったことが明らかになり、長らく続くスタジアム問題に新たな課題が浮上した。

 昨年、当初のスタジアム計画を白紙に戻した後、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は、屋根に木材を使用する新デザイン案の中で聖火台についての議論を重ねていなかった。

 遠藤利明(Toshiaki Endo)五輪担当相は4日、「あまり議論されず、前の計画の段階で済んでいたのだと思っていた」と語った。

 続けて「聖火台の点火は五輪のメーンイベント。どのように点火するのか、聖火台をどこに設置するのかは後日議論される」とコメントした。

 また遠藤五輪相は、4月までには問題を解決したいと付け加えている。

 建築家の隈研吾(Kengo Kuma)氏の建築案では屋根に木材が使用されるが、聖火台を設置した場合消防法に触れる可能性がある。(c)AFP