【3月3日 AFP】米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、かつてフランスの化粧品大手「ロレアル(L'Oreal)」に自分の名前を冠した香水の製作を依頼したが、断られていた――。ロレアルのジャンポール・アゴン(Jean-Paul Agon)最高経営責任者(CEO)が2日、明かした。

「トランプ氏はわれわれに、彼のための香水を作るよう依頼してきた。だが、われわれは作らなかった」(アゴン氏)

 ただ、この判断は別にトランプ氏個人に対する好悪によるものではないという。ロレアルとしては、「ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)」や「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」といった高級ブランドとライセンス契約した香水の製作に専念したかったと、アゴン氏は説明した。

 結局、トランプ氏は米化粧品大手「エスティ ローダー(Estee Lauder)」と組み、2004年に「ドナルド・トランプ フレグランス(Donald Trump, The Fragrance)」と名付けた香水を売り出した。

 ちなみにトランプ氏は、米国の雇用が海外に奪われていると激しく批判している。

「トランプ印」の香水としてはその後、2012年に「サクセス(Success、成功)」、2015年には「エンパイア(Empire、帝国)」が発売されている。(c)AFP