【3月3日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)で、エースとして英国代表の連覇を目指すアンディ・マレー(Andy Murray)は、数週間の子育てを経て、日本とのワールドグループ1回戦に向けて集中力を高めていると話した。

 4日に英バーミンガム(Birmingham)で開幕する戦いに臨むため、マレーは、キム(Kim)夫人と生後3週間の娘ソフィア(Sophia)ちゃんがいるサリー(Surrey)州の自宅を離れた。

 28歳のマレーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れると、すぐさま身重の妻が待つ英国に戻っており、以来、実戦からは遠ざかっている。

 マレーは2日、新米の父親として過ごした最初の数週間を振り返り、「想像していたのとは、まったく違っていた」と報道陣に話すと、「素晴らしい経験であると同時に、大事な人が(出産で)ああいう思いをしているのを見るのはつらかった」と心境を明かした。

「少なくとも、映画やテレビのような感じではないと思っていた。あれは最後の20秒間を見るだけで、それまでに何が起きているのかは分からないからね」

「それでも練習に励み、以前と同じように過ごしている。4日の試合が違ったものになるかどうかは分からないが、マイナスに作用するとは思えない」

 多くの新米パパが悩まされる睡眠不足には陥っていないため、十分に休養した状態でツアーに復帰するマレーは、「彼女(ソフィア)は、ここまでの数週間、よく寝てくれている。おとなしくて、僕にできることはあまりないんだ」と話した。

「彼女が目を覚ますのは食事のためで、残念ながら僕からは母乳が出ないから、あまり役には立てない。キムが寝ている間、夜はできるだけ遅くまで娘の相手をするようにしている」